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kane
きっかけは昨年8月の終わり。お客様から「スポンサー枠があるのですが、出走希望者いますか?」と声をかけていただきました。
ジョギングはしていたものの、目的がないと長続きしない私。少し迷いはありましたが、「出たいです」と即答しました。
しかし、現実は甘くありませんでした。
練習を始めると、わずか2kmで膝と股関節が悲鳴を上げ、翌日は筋肉痛で階段を降りるのも一苦労。それでも毎週走り続けると、3km、5kmと少しずつ距離が伸びていきました。
10kmを超えると再び痛みが出始め、痛みが和らげばとマラソンシューズを購入。12月の寒空の下、その効果もあってか20kmまで走れるように。走っていて途中で一度休むと走れなくなるという壁にぶつかり、お正月には2週間も練習を空けてしまいました。「さすがにまずい…」と自分を奮い立たせ、毎週2kmずつ距離を延ばす再挑戦。
2月には30kmを走破。本番前に42.195kmに挑戦しようと、荒川沿いを北千住まで走る計画を立てました。しかし21km地点で休憩後、足が動かない…。結局20kmを歩いて帰ることに。所要時間7時間。娘に迎えに来てもらい、うなだれて帰宅し、本番大丈夫かなと不安と30分短縮できればゴールは出来る安心感にもやもやした気持ちになりました。
迎えた本番前日。受付会場の東京ビッグサイトで、出展ブースの方に「完走できないかもしれない」と話をすると、キネシオテープとドリンクを勧められました。藁にもすがる思いで購入し、前夜にテーピング。
そして本番。
新宿・都庁前の待機エリアでスタートを待ち、号砲から27分後にようやくスタートライン通過。

周囲に流されず、自分のペースで20km手前の雷門前では写真を撮る余裕もあり、給水所のポカリスエットを味わい、沿道の声援に手を振る――とても楽しめている時間でした。
30kmを超えても痛みが出ない。「テーピングしてよかった」と心から思いました。銀座では家族の応援に背中を押されます。
しかし35km過ぎ、突然の激痛。

そこからは自分との闘いでした。沿道の声援に支えられ、痛む足を叩きながら前へ前へ。40kmを通過し、「早く終わってほしい」と「まだ走りたい」が交錯する中、最後の直線へ。
残った力を振り絞り、ゴール。
5時間44分59秒。
完走メダルを手にした瞬間、言葉にならない達成感が込み上げました。帰りの電車では階段を手すりに頼り、足を引きずりながら帰宅。それでも心は晴れやかでした。
この貴重な機会をくださったお客様に、心から感謝しています。
人とのご縁があったからこそ踏み出せた一歩でした。
これからも人のつながりを大切にしながら、新たな挑戦を続けていきたいと思います。
そしてその夜は、完走の余韻に浸りながらプレミアムビールで静かに乾杯しました。🍺